EN-count

昔、クライミングに魅了された1人の青年がいました。
彼はくる日もくる日も外岩へ足を運び、ついに今まで訪れたどの岩場よりも美しい岩場を見つけました。
焼けるような日差しの日も、息をするだけで肺まで凍りつきそうな日も、彼にとっては最高の場所。
猛々しくも優しくたたずむ木々、季節によって色付く花、青年はこの美しい景色がずっとずっと続いて欲しいと心から願っていました。
いつか家族ができた時、新しい命を授かった時、その度にここに訪れては、この景色から得られるものを、後世に渡り共有していきたいと、強く願って。

ある日、この山一帯を大きなテーマパークにしようとする資産家が現れます。
「文明が発達した今、自然よりも近代的なアトラクションこそが必要とされている！！」

青年はどうにか食い止めようとしますが、話を聞いてもらうことすら叶いません。
そこで、青年は着慣れないスーツを身にまとい、資産家を無理やり引き連れて岩場へ向かいました。

岩場へ行くと青年は持っていたマットを岩の前に広げました。

「こんなところで昼寝をする気なんてない！」
資産家は顔を真っ赤にして声を荒げます。

その時、岩陰から物音が聞こえました。
資産家は息を飲み、おそるおそる視線を運びました。

青年は臆することなくその物音の方へ向かいました。

「おい！危ないぞ！！」
資産家は青年を呼び止めます。
「大丈夫だよ、心配ない。」
そう穏やかに呟く青年の声を聞き、たくさんの動物たちが群がってきました。

「今日はどこ登る？」
「良い課題あるぜ！」
「どこかケガしてないでしょうね！？」
「今日は何食べるぅ？」

動物たちと仲睦まじく触れ合う姿に驚きを隠せない資産家を見て、青年は言います。
「ここは僕たちが遊びに来ているんだ。ここは僕らにとっても、彼らにとってもすでにテーマパークなんだよ。」

躊躇している資産家にツノのカチューシャを持ったウサギが言います。
「何してるんだい？一緒に登ろう？初めてなら登り方、教えてあげるよ？」

クレイジーな目つきの奥にキラキラした何かを見ました。
それは資産家が子供のころ、裏山でキラキラしたガラス片を見つけた時の自分。

「そうか、あの頃の気持ちがあれば、いつでもどこでも人はワクワクできるんだね。」

肩を震わせる資産家に、ウサギが言いました。
「泣くのはあの岩を登ってからにしようよ。その方が幸せになるよ。」
そう言って資産家の手を握り、岩を登る皆の元に向かいました。

「がんばれがんばれ！」
「もう少し！！」
「やったね！！」
「ピヨ」

日も暮れるころ、そこには大人は一人もいませんでした。

スーツを脱ぎ捨てた、ふたりの子供と、11匹の動物たち。

その時青年のマットに書かれた文字がこうして現代に残っているのは、また別のお話。
_________________________________

【ボディカラー】アッシュ

【サイズ】着丈/身幅/肩幅//袖丈(cm)
　S：65/49/42/19
　M：69/52/46/20
　L：73/55/50/22
　XL：77/58/54/24
　XXL：81/63/57/25
_____________________________________

「複数のデザインを組み合わせたい」「他のボディでつくりたい」「パーカーが欲しい」など、もっと自由にイメージを形にしたいかたはこちらのオーダーフォームからお願いします。
⬇︎カスタムオーダーフォーム⬇︎
https://industrious.official.ec/p/00004
______________________________

[size]
body length/body width/shoulder width/sleeve ength(cm)
S：65/49/42/19
M：69/52/46/20
L：73/55/50/22
XL：77/58/54/24
XXL：81/63/57/25